歯周病は、気付かないうちに周りの骨を溶かしていく病気であり、歯肉炎が進行した病気です。自覚症状が出た時には、かなり進行しており、身体と同じように定期検診が効果的です。歯を失う原因の第一位が歯周病です。歯のぐらつき、出血、膿などの症状があれば、すぐに診察を受けていただくことをおすすめします!!
歯周病の原因は、細菌の塊(プラーク)です。歯周ポケット内で歯周病原性細菌が増殖し、住みつくことで歯周組織に炎症がおこります。これに咬み合わせ異常や全身疾患(糖尿病など)、喫煙などの要素が合わさって悪化します。
放置すると歯を失うばかりでなく病原性の細菌が、嚥下性肺炎、心内膜炎、糖尿病、早産など全身に影響を及ぼすことも指摘されています。
病状の進行した症例では外科的処置で炎症を食い止めます。歯周病で失われた歯周組織を再生する処置も行っています。(一部保険適応外)
※それぞれの歯周外科治療法については、担当医にお尋ねください。
治療が終了し、病状が安定してもプラークコントロール(歯垢をなくすこと)が悪ければ再発します。自宅でのセルフケアと共に定期的なPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)が必要です。 PMTCとは、歯磨きでは落とせない汚れを専用器具で除去することです。毎日のブラッシングに加えて定期的に行うことで、蓄積しがちな歯垢や着色汚れ、細菌(バイオフィルム)を取り除き、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
1本の歯を失うだけでは、すまない歯周病。成長期でも口内環境の悪化でかかる場合もあります。こまめな検診と最適なセルフケアは、健康だけではなく、治療費の節約にもつながります。